SNSでバズった流行語「Rizz」って？意味と例文・使い方

イギリスの「今年の流行語」、知っていますか？

2023年の流行語大賞は「Rizz」です。

注目の英単語「Rizz」の意味や、選ばれた理由を見ていきましょう。

Rizzの意味は？どうやって使う？

Rizz とは「周りの人を自身の魅力やセンスで引き付ける力」という意味。

オックスフォード英語辞典によると、Rizzの語源は「charisma（カリスマ）」からきているそう。

「charisma」を「rizzma（リズマ）」と省略していたのが、

さらに省略されて Rizz（リズ）になりました。

男性が女性を引きつける能力を意味するスラングだったけど、いまでは性別に関わらず使われてます。

「rizz up（人を誘惑する・惹きつける）」のように、upと合わせて動詞としても使います。

「chat up（相手を誘惑する）」に近い意味かな。

そのほか、一切しゃべらなくてもセクシーな外見だけで異性を誘惑するようなカリスマを表す「unsporken rizz」や、魅力が溢れてrizzがたくさんある人を「rizzler」と呼ぶ用法もあります。

【Rizzを使った例文】
She has rizz
（彼女って魅力的だよね）
Are you going to rizz her up？
（彼女を誘惑するつもり？）
You get all the girls, so you must have a lot of rizz
（君が超セクシーだから彼女がたくさんいるんだ）

流行語「Rizz」がバズったきっかけ

もともとはアメリカ人の動画配信者、カイ・セナト（Kai Cenat） が広めたとされている「Rizz」。

そのあと、「Rizz」の使用頻度は2023年に入ってから急増。

オックスフォード辞典によると、スパイダーマン役で知られる俳優のトム・ホランドが米BuzzFeedのインタビューで使用したことで認知度がアップしたそう。

TikTokでは「#rizz」の動画が大流行。

相手のあごを手で引き寄せたりする“モテしぐさ”の数々が展開されています。

イギリスの流行語ってどうやって大賞が決まるの？

「ワード・オブ・ザ・イヤー」以外にも流行語大賞がある

イギリスには、年間の流行語や新語を選ぶいわゆる「流行語大賞」のようなコンテストがいくつかあります。

年間を通じて人々の注目を集めたり、特定のトレンドを反映したりする言葉やフレーズを表彰することを目的としています。

「Collins Dictionary」や「Macquarie Dictionary」などの辞書も、その年に最も使用されたり重要な意味を持った単語やフレーズを選定し、その年の「ワード・オブ・ザ・イヤー」を発表しています。

イギリスの流行語大賞も日本と同様に、その年における社会的・文化的な出来事やトレンドを反映した言葉やフレーズが選ばれるんですね。

ワード・オブ・ザ・イヤーを発表したオックスフォード出版局とは？

オックスフォード大学出版局（Oxford University Press）は、イギリスの著名な大学出版局です。

オックスフォード大学の教育・研究活動を支援するために設立されました。

この出版局は、幅広い学術分野で本や雑誌を出版しており、専門性と信頼度の高い出版局なので、教育現場や研究などの場で広く利用されています。

オックスフォード大学出版局は、毎年「年間英語流行語」や「年間新語」を発表しています。

ちなみに2023年の大賞は、一般投票で3万2000以上の票を獲得し、SNSをにぎわせた「Rizz（リズ）」が選ばれました。

「ワード・オブ・ザ・イヤー」そのほかの流行語候補

言語専門家チームや一般の投票によって、決まる「ワード・オブ・ザ・イヤー」。

ちなみに、Rizzのほかに候補に残ったのは、以下の3つの新語です。

シチュエーションシップは、状況（situation）と関係（relationship）を組み合わせた若者のあいまいな恋愛関係を表す言葉。

スウィフティーは、TIMES誌の「今年の人」に選ばれた歌手のテイラー・スウィフトの熱狂的なファンを表します。

プロンプトは「AIプログラムやアルゴリズムなどに与えられ、生成する内容を決定したり影響を与えたりする命令」のこと。

まとめ

2023年のイギリス流行語大賞、Rizzをご紹介しました。

ちなみに日本の2023を表す漢字は「税」だそうです。

増税に対する議論の高まりや、政治家の政治資金収支報告書についてのニュースが印象的な世論を反映してるんですかね。

日本の真面目な流行語と比較すると、イギリスはセクシーな魅力を表す単語。

格式高い大学出版局が選ぶ「ワード・オブ・ザ・イヤー」にスラングが選ばれたのは、ちょっと意外に感じます。

英語には、毎年新しいスラングが生まれているので、今後もチェックしていきたいです。

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